▼▼▼e'cole〜2004.5月号〜記事訳▼▼▼


『北京わが愛』キム・ジェウォンのロケーション日記
「6ヶ月間の北京生活は苦痛で大変でしたまるで高校の克己訓練をする気分でした。
中国語をできないから外に出て行くこともできなくて、ほとんどホテルに閉じ込められているようだったんです。
香辛料の匂いの強い食べ物にも適応しにくかったです。ホームシックに鬱病までかかるほどでしたよ。
ですがその収監生活のお陰でどんな撮影の時よりも、スタッフたちと親兄弟のように身近に接することができました。」

旅行者はいつも自由だ。流れる水のようにどこにでも行き着ける。

ソウルを発ったキム・ジェウォンが到着したところは北京。
ここで彼は延々と6ヶ月を留まった。
もちろん初めには2〜3ヶ月の旅程ならば十分だと思った。
だが事前製作といってもドラマ撮影にはいつも意外な伏兵がいる。
全体的な脈絡では中国という"見慣れない空間"。
中国メジャー級放送社であるCCTVとの合作なのにジェウォンと撮影スタッフは公安が現れれば、いつもいちはやく逃げなければならなかった。
そうするうちに一シーンを撮るのに20時間がかかったこともあった。
10カット中の5カットを撮影してから次のカットは3ヶ月後で撮影する状況も行われた。

空間は人を変化させる。
見慣れないところに行けば初めには萎縮して徐々に適応して行き始める。

ジェウォンもそうだった。
冷たい空気は(初めて行った時が冬だった)耐えるには値していたが、毒々しい香辛料の匂いは適応しにくかった。
彼は今でも複雑で長い中国の食べ物の名前はほとんど憶えることはできない。
大潮会館という宿舎も彼には受難に近かった。
ホテルなのにコンピュータはもちろん、TVとビデオさえなかった。
そこでジェウォンができることとはただ黙々と台本を読むこと。
しきりに読んでいたから"ナ・ミングク"というキャラクターが初めとは全く違うように感じられることもありました。容貌もたくさん変わりました。
今のヘアスタイルは頭の手入れをまともにできなくて、自然に作られたもの。
そのうえ、水に石灰質が混ざっているのか髪の毛の色まで脱色された。
体重も7sに落ちたその姿はそのままドラマの中の主人公になった。

時間は人を完成させる。数多くの可能性の中で何かになるまではいつも時間が必要だ。
ジェウォンが今回引き受けたキャラクターは"チンピラ"でもなくて完全に"暴れん坊"だ。
アイディプスコンプレックスがある財閥2世であるナ・ミングクは父に対する反抗心ですべて固まった世間知らず。
結局、身体ひとつで中国の地に捨てられる。
そこで中国の娘、楊雪(ヤン・シュエ)に出会い、恋愛もして人々を経ながら、人生を学んでいく。
言わば"中国版新しい人作り"だ。
20部作であるドラマは事前製作で終わってジェウォンはすでにすべての過程を終えた。
6ヶ月間の80%にもなる中国ロケを消化しながら、彼の内面にはどのような変化ができたのだろうか。

旅行をすれば何かを得るようになる。それが"人"ならばその旅程はより一層貴重だ。
別の見方をすれば苦痛な6ヶ月間の北京生活。
ジェウォンにとってそれはまるで高校時代の修練会のようだった。
中国語が分からなくて外に歩き回ることもできず、ホテルに閉じ込められたまま"収監生活を耐える"という克己訓練をする気分だった。
初めは早く家に帰りたかったが、4ヶ月目に入り、ジェウォンも他のスタッフも皆あきらめた。
まったくそっちが地上の楽園のように感じられるという人までできた。
ママの小言もなく、休む暇なく鳴る携帯電話呼び出し音も静まったから。
おかげでジェウォンは合宿所の人々ととても親しくなった。
親兄弟のように、竹馬の友のようにそんなふうに過ごした時間が後ろを振り返ると幸せすら感じる。
ドラマ撮影をしながら大きな思い出をボーナスで貰ってきたわけだ。
彼は次回には北京に本当に旅行に出発してみる考えだ。

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